11月の二、三日、新潟に行って参りました。今回のライヴは新潟出身の若きハーモニカ奏者、倉井夏樹君を中心としたユニットで、メンバーは倉井夏樹(ハーモニカ)、佐藤克彦(ギター)そして僕の三人。
一日目は新潟市内にあるオシャレなお店「ジョイアミーア」 、そして二日めはがらっと雰囲気が変り、新潟市から南西の方角に車で一時間くらい走った寺泊(てらどまり)という港町にある養泉寺というお寺で演奏させていただきました。
朝の八時半頃、妻と三人の子供達とともに車で千葉県の茂原を発ち、渋滞の京葉道路と首都高速道路を経て、関越道に入り、四時過ぎに、7時間余りかけて新潟に到着しました。
ちょっと遅れてしまったのでそのまま休みなしにリハーサルに突入し、本番を迎えました。
本番では僕らの前に地元のシンガーソングライターのしんちゃん(北村新さん)が、僕ら三人と岩崎裕美さんの仕事で新潟に来ていたベースの渡辺茂さんのバッキングで5曲歌いましたが、しんちゃんはおじさん的なみかけからは想像できない、とてもきれいな高い声で歌い、僕はちょっとびっくりしました。
この日のライヴは、実は、僕達三人の記念すべき初めてのステージでした。曲目は夏樹君のレパートリーに僕の曲やカバー曲を加えてとてもバラエティーに富んだプログラムとなりました。そしてほとんど飛び入り参加してくれたしげるさんのビートの効いたベースと相まって広がりのある演奏となったように思います。
二日めは寺泊の養泉寺でしたが、このお寺は実は夏樹君の実家で、主催された住職さんであるお父さんの司会ではじめられ、この日も地元のシンガーソングライター、小越(おこし)やすひろさんの弾き語りから入り、3曲目で僕ら三人が加わって盛り上げ、そのまま3人のステージへと移りました。
この日の演奏はお寺でのコンサートということもあり、前日の演奏とはちょっと違う、深い奥行きを感じるものとなったように思います。
これにしても今回の新潟ツアーで感じたのは新潟の人の暖かさだったと思います。市内で迷う私達の車の後ろでクラクションも鳴らさず、辛抱強く待っていてくれた新潟の運転手さん。山のような美味しい差し入れ。
寺泊の町は佐渡へ渡る船が発着する港と漁港があり、低い雲と群れ飛ぶウミネコとトンビ、そんな港町の雰囲気がとても楽しめました。子供達も水族館を見たり、ギターのかっちゃんの娘さんとお寺で冒険したりと、とても楽しかったようです。それと大好きな魚がたくさん食べられたのも嬉しかった。
ほんとうにありがとう。